常識の範囲を超えて、リサイクルします。
廃棄物の中間処理施設は、文字通りリサイクルの真ん中にあります。
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リサイクル・ピアを巡る方々に日頃の声を伺いました。
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株式会社石川弁当・栄養士 石川瑞恵さん

だいぶ時間が空いてしまいましたが、久しぶりに業界探訪のインタビューをお届けします。今回は、川崎市にある株式会社石川弁当の本店をお訪ねし、調理を担当されている栄養士の石川瑞恵さんにお話をうかがいました。

なぜお弁当?と不思議に思われたかも知れませんが、リサイクル・ピアのような廃棄物処理施設は街なかやオフィス街に建設できませんので、近くには食事をとれるお店がほとんどありません。ちゃんとしたお弁当をきちんと確保することがとても重要なのです。

現在リサイクル・ピアの東京エコタウン工場では、日曜日を含むほぼ毎日、石川弁当さんにお弁当を注文しています。私たちが毎日職場で食べているお弁当はどうやって作られているのか?どんな人が作っているのか?こんなたくさんのおかずがあって、なぜ時間通り届くのか?私たち自身が日頃感じているたくさんのクエスチョンマークを、石川さんに質問してきました。

もっともっとたくさん作りたい!

石川弁当さんというのはやはりお弁当専門なんでしょうか?

はい、だいたいお弁当です。会社や幼稚園向けにお弁当を作っているほかに、オードブルの注文をうけることもあります。川崎と羽田に二店舗あり、お客さんは城南島をはじめとする京浜地区ですが、東京の六本木や築地市場、横浜の大黒ふ頭までも配達しています。

珍しいお客さんは、横浜アリーナでしょうか? ジャニーズのコンサートの設営の方向けなどに 200食くらいずつ、昼と晩お届けしたりしています。
※写真:配送車のロゴマーク

何人の方で、一日何食くらい作っているのですか?

もっと作れるのですが、最近は不景気なので一日5000食弱という感じです。二つの店舗をあわせて、調理するのに10人くらい、盛りつけに40人、配送に30人くらいですかね。シフトもありますのではっきりと言えないのですが、一本ずつあるコンベアに七人ほどはかかりきりになりますし、その他、コンベアに流すほどではないお弁当は並べて作っています。

日曜日や早朝も、配送の方がリサイクル・ピアのある城南島に来ていますよね。

週ごとにまとめて入る注文もありますが、日替わりのお弁当は電話やファックスで注文が入ってくるので、ある程度見込み生産をします。特に何百という注文がなければ、毎日六時には本店も羽田店も六時にコンベアを動かし始めます。城南島で日曜配達があるのは当社だけだと思います。

勤務時間とかは一体どうなっているんですか?

いや、それが問題なんですよ。石川弁当は365日営業しています。ただ、テレビ局でも鉄道会社でも365日営業している訳ですから、決して無謀なことをしている訳ではありません。部分部分を見ますと正直色々きしみもあるのですが、何とか工夫してやっているという感じです。ただ、日曜日はお弁当の数が少ないので、人を減らして、川崎店だけで対応しています。

環境に対する配慮で、会社として心がけておられることは?

お客さんから指定がない限り、容器はコンビニのようなパッケージではなく、回収容器を使って再利用しています。資源の節約ですね。

その他、残飯の問題があります。お客様の立場からすると、残飯を捨てる場所がなくて困っておられるケースが増えていますので、そうすると容器に残飯が残って戻ってくることになります。これを、分別して捨てる。近隣に迷惑をかけない。など、各従業員が一人一人で考えることから始め、自発的な取り決めを作って取り組んでいます。
※写真:ある日のレディース弁当。ボリュームがあります。

それでは石川さんの仕事を教えて下さい。

調理です!毎朝四時に工場に行って、ひとつひとつおかずの味見をしていくことから始まります。前日に仕込んでもらっておいたもの、出来合いの材料なども、とにかく食べてみないとわからないのでまず食べて味を確認します。

四時ですか!そこで味見するのが朝ご飯ですか?

そこまでいっぱい食べません(笑)。でも起きてすぐ食べるのは大丈夫ですよ、もうおなか空いて起きますから(笑)。前は三時とか、一時半に出たこともありましたけど、それでもすぐ食べないといけません。味見した後は、パッケージ物の弁当の中身をパートの方にお弁当の形にしてもらえるように揃えたりしていると、だいたいそこまでで六時位になっちゃって。六時にコンベアが始まるので、見本を出して声かけたり。また、後から作り足していくおかずの味が変わるといえけないのでチェックしたり。色々やることがあります。

休む暇がないですね!

注文が9時半位までに入り終わるので、それでも10時くらいに作り終わります。今度は11時くらいに材料の発注をかけます。午後は、発注のほか、メニューを打ったり、弁当のパックを揃えたり、今度はいろいろ雑用があるんです。朝の四時に出勤しても、午後の四時とかは普通に工場にいますね。前、人がいないときは一人で大釜で炒めたりもしていたのですが、最近は男の方に替わってもらいました。

大釜って、どのくらい大きいんですか?

250kg までは作れるんです。本当に大きいんですよ。蒸気鍋で横からくるくる回せるはずなんですが、それも重くてなかなか回せない。

この仕事をしていてよかったこと、楽しいことはなんですか?

作るということ自体が面白いですね。もっとたくさん作らないとつまらない!もっとたくさん作りたい!って営業部長にお願いしてます(笑)。それと、機会としてはあまり多くないんですが、目の前でお客さんに直接販売するような場合に、自分の作ったものにたいして、「あれがおいしかった」「あれは今日ないのか」とか言われるのはとても嬉しいです。調理の担当をしていると、なかなかお客さんからのフィードバックが届きづらいので、その点は今後改善していかないといけないと思っています。

自由時間がなさそうですが、仕事をしていてつらいことは?

休みだと思ってる日に、大きな仕事が入ってきちゃうのが辛いですね。やっぱり出ないといけないかなあ、とか。私は土曜日が休みで、日曜は出てるんですが、土曜日に素晴らしい注文が入ってきてしまうと、やはり出なきゃなあ、と。

ご実家ですよね。子供の時からお弁当一筋だったんですか?

はい、子供の時からこちらです。昔は家の一階が工場で、二階に事務所と家がありました。憶えているのは、幼稚園に行くか行かないかの頃に、おばちゃんたちに台の上に乗せてもらって、ずっと人参を剥いていた、そんな記憶があります。高校時代は、夏休みや冬休みに工場にバイトに来てたんです、ちゃんとお金をもらって(笑)。お正月とか川崎のお大師さまの関係でたくさん弁当の注文があるので、案外休みの時は忙しいんですよ。
※写真はお母さんの石川専務と。

すんなりと家業を継ぐことにしたのですか?

いえ、学校給食の職場に勤めていて、まだ戻ってきて二年なんです。私の方がもう勤めを辞めたくなって、そろそろ戻りたいと両親に言いました。実家に帰ってくると、やっぱり調理している時間がとても長いんです。学校給食の時は一回で作れたものが、いくら大きな釜があってもやはり三回、四回と作らないといけないので大変ですね。

今までの失敗談や、ピンチ!ということがあったら教えて下さい。

毎日ピンチの連続かも(笑)、でも忘れていく性格なので(笑)。そう言えばこないだの台風の時はちょっと困りました。産業道路が全く動かなくなっちゃって、配送の人が配れなかったんです。お客さんには申し訳ないし、配送の人はかわいそうだし、でもどうすることもできなくて。

趣味はありますか?

日本画を描いてます。はじめて十年くらいになりますが、今は忙しくて時間がとれません。前は一年に一枚とか二枚とか仕上げてたんですが。あと、英会話やりたいですね。ロックが好きなんですが、コンサートに聞きに行った時に外人が喋っているのが全然判らなくて。

最後に会社のPRをお願いします。

「正直者であれ」というのが社是で、人間が食べるものですから、真っ当なことをしようとしています。正直者であれ、というのは簡単ですが、それをやり通すことはなかなか大変です。例えば、会社の方針として、防腐剤などを使いません。ただ、そうすると他社製品より早く劣化する可能性もありますので、その辺を更に気をつけてやる必要があります。なるべく遅く作って、新鮮なものを早く配達するとかの努力は欠かせません。

食材で言うと、お米はいいものを使っています。新米の時期にはどこよりも早く新米を使います。炊く時も、混ぜ物を入れたり、ごまかしたりせずに、よい材料を真っ正直に炊いてお出しするようにしています。それから、調理で使用する塩は精製塩でなくて、モンゴルの岩塩を使用しています。お米と塩がいいので、おにぎりとか本当においしいですよ。

野菜を洗う水なども、塩素などを入れたくないので、いろいろと気を使っています。何が入っているかわからないということは一番不安ですし、長く食べていただきたいので。

迅速な対応をいつも感謝しています。これからもよろしくお願いします。

最大の営業はクチコミなので、おいしいとか、サービスがよいとか、そういうクチコミをしていただけるように、約束を守りながら、今のお客様をきちっと大切にしていきたいと考えていますので今後ともよろしくお願いします。

[H21/10]

会社データ:

株式会社石川弁当
日替わり弁当などの製造・販売・配送。

川崎市川崎区田町2-5-5
044-277-6511
ホームページ:http://www.i-bentou.com/
他に羽田店があります。

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